あいまいな図面や仕様書で依頼すると・・・。

あいまいな図面や仕様書での依頼は禁物!約束された内容を明確化するためには、しっかりした図面と仕様書が必要不可欠です。

どのような家を建てるかは図面と使用する部材等に関する仕様書がなければわかりません。

何階建てにするかに始まり、構法(木造や鉄筋コンクリート造等)や間取り、構造材に使用する部材や内外装の部材、玄関や窓の位置、設置する設備(システムキッチンやバス等)の種類や性能等、各内容について建て主と工務店が共通の認識を持てるよう、約束した内容を明確に書面化しておくことが重要です。

たとえば、トラブルに発展しそうな場合、あいまいな図面や仕様書しか存在せず、どのような約束をしたのか明確でないケースがあります。

最低限の技術基準を定めた建築基準法令やそれが具体化された住宅金融公庫仕様書等に違反している点については、最低限の基準をも満たさない「欠陥」との指摘が可能ですが、それ以外については「欠陥」である、すなわち契約内容に違反し、約束した性能や品質が確保されていないとの指摘はほぼ不可能となります。

それは約束した内容がわからないからです。

したがって、依頼した性能と品質が確保された家を手に入れるためには、契約内容を図面と仕様書で明確化しておかなければ、契約違反の指摘ができず、泣き寝入りとなる可能性があります。