外部変形を使ってみよう

外部変形プログラムを使ってみよう

外部変形とはJWWに備わっていない機能を外部のプログラムを使って作図や計算の処理をします。

Activeruby 等を使用した外変もありますが、今回はAWKスクリプトと実行ファイル(EXEファイル)の外変で説明します。

外変を解凍して、その中にAWKファイル(拡張子AWK)があれば、jgawk.exe or gawk.exe が必要です。 外変を解凍して、その中にEXEファイルがあれば、jgawk.exe or gawk.exe は不要です。

jgawk.exe or gawk.exe は、txtファイルの処理に特化したインタプリタ言語で外変を使用する時に必要になる事があります。
jgawk.exe は gawk.exe の日本語対応版です。

jgawk.exe or gawk.exe は、本来は各外変フォルダ毎に必要なファイルです。
使用したいAWKファイルと同じフォルダに jgawk.exe or gawk.exe をコピーして入れるのが基本です。

同じファイル( jgawk.exe or gawk.exe )を各フォルダにコピーしなくても、どのフォルダからでも共用できる便利な方法を「パスを通す」と言います。
そのファイルに「パスを通す」と、どのフォルダからも利用できるようになります。
この「パスを通す」には autoexec.bat を編集するなどの作業が必要ですが、分からない場合は jgawk.exe or gawk.exe を
windows98 の場合は、C:\windows\command フォルダ内に
windows2000 の場合は、C:\WIN_NT\system32 フォルダ内に
windowsMe の場合はC:\windows\system フォルダ内にコピー
windowsXP の場合は、C:\windows\system32 フォルダ内に
入れてください。
これで、各外変ごとに入れる必要はなくなります。

JWWフォルダ内に全ての外変ファイル(フォルダではありません)を入れて、
jgawk.exe と gawk.exe を入れてもいいのですが、ファイルが散らばって、どのファイルが、どの外変用か解らなくなってしまいます。

通常?は、JWWフォルダ内に外変用のフォルダ、例えば、C:\jww\gaibu\外変1、
C:\jww\gaibu\外変2……とC:\jww\gaibu というフォルダを作って、その中に各外変フォルダを入れて使います。
(フォルダ名は、「gaibu」でも「外部変形」でもなんでも結構ですよ)

JWWフィォルダでなくても別フォルダでも構いません。
例えば、D:\gaihen\外変1 等。

が、基本はDOSがベースですので、フォルダの階層を深く作ると、動かない事がありますので注意してください。

フォルダ名は8・3形式で、スペースを含まないようにDOSの基準を守ったフォルダ4階層までに しておいた方がいいです。
漢字でもいいのですが全角4文字にしておいた方が無難かと思います。

※ 「8・3形式」というのは、ファイル名が半角で8文字以内、
拡張子(ピリオド除く)3文字という意味です。
外変のフォルダ名が「8・3形式」であっても、その上の階層がロングネームやスペースを含んだフォルダ名でもいけません。

例えば C:\Program Files\JWW などとスペースを入れたりロングネームにすると外変が正しく動作しない場合があります。
JWWの標準のインストール先、C:\jww が無難でしょう。
D:\jww でも問題ありません。

ファイル名(拡張子含む)+フォルダ名の合計で全角で30字以内にしておかないと、
うまく起動できない場合があるようです.
この現象はマイクロソフトからも一部報告がされているみたいです。

DOSの外部変形がすべて動くわけではありません。          
(jwwでは動かない、DOSでもNECのDOSでは動かない、windows2000では動かないなど) 

jgawk.exe と gawk.exe は下記からダウンロード出来ます。
◆ gawk
GAWK.EXEの最新版 gawkm115.zip は作者(WILLsさん)のHPからダウンロードできます。 
http://www.hinadori.atnifty.com/~wills/
◆ Jgawk
上記でDLした内にある gawk.exe を jgawk.exe とリネームしてください。

gawkm115.zip をDLして解凍したファイルの中に gawk.exe がありますので、
gawk.exe をコピーして jgawk.exe とリネームし、上記で説明した C:\windows\*** に
jgawk.exe と gawk.exe のみを入れてください。
jgawk.exe と gawk.exe 以外の他のファイルは不要です。

外部変形のファイル(フォルダではありません)をJWWフォルダの中でなく、
C:\jww\gaibu\外変1 のように、JWWフォルダ内に外変用のフォルダを作った場合、BATファイルを編集する必要があります。

BATファイルを 右クリック→編集 で、(スペースも半角)
下記のように、 REM #jw の下に REM #cd を付け加えて下さい。     
REM #jw                   
REM #cd   ←ここを加える             
REM #h0 
上記のように、変更した後、上書き保存する。
これが基本です。

Snap_Kin さんのHP( http://fox.zero.ad.jp/~zap01296/jww/ )より
外変#30 ◆実線(直線)の途中を点線にする◆

外変#40 ◆文字周辺 線消し◆
DLして解凍して下さい。

解凍すると『Ln1_3』と『Moji_pw』というフォルダが出来ますので、
2つ共、JWW内に『gaibu』フォルダを作ってその中にフォルダごと入れて下さい。

※ 外変フォルダ(上記の場合『Ln1_3』や『Moji_pw』)は、JWWフォルダ内の『gaibu』フォルダに入れると説明しましたが、どこに入れても問題ないです。
例えば、JWWはC:¥JWWでも、外変はD:¥外変 フォルダ内でも問題ないです。

但し、C:\JWW\***\###¥外変 のように階層は深くしないで下さい。

解凍する時に解凍ソフトでフォルダを作って解凍するに設定している場合は、
C(D):***\Ln1_3\Ln1_3\Ln1_3.bat のように解凍されますので、
2つ目の『Ln1_3』でコピーして下さい。
1つ目の『Ln1_3』でコピーして『gaihen』フォルダに入れると
C:\JWW\gaibu\Ln1_3\Ln1_3\Ln1_3.bat になってしまいますので、
2つ目の『Ln1_3』でコピーして、C:\JWW\gaibu\Ln1_3\Ln1_3.bat
として下さい。

尚、各外変のフォルダ名は解りやすいように変更できます。
各外変フォルダ内の各ファイル名は変更しないで下さい。(変更もできるのですが)

例えば、『Ln1_3』フォルダ名は『実線を点線』とかに。
( C:\JWW\gaibu\実線を点線\Ln1_3.bat )
全角のフォルダ名は4文字ですが、多少はOKです。

上記で説明したように、外変の各ファイルを直接JWWフォルダに入れる場合は
問題ないですが、JWWフォルダにフォルダ等を作成して使用する場合はBATファイルの書き換えが必要です。

『Ln1_3』と『Moji_pw』フォルダ内にある、***.bat を右クリック→編集 で、

『Ln1_3』の場合
『Moji_pw』の場合のようにして下さい。
訂正ができたら、メニューバーのファイル→上書き保存 を選択して下さい。

『Moji_pw』の場合はEXEファイルですので、 jgawk.exe or gawk.exe は不要です。
『Ln1_3』の場合は、Snap_Kin さんのHPに記載がありますし、また、『Ln1_3』フォルダ内に
『AWK』ファイルがありますので、jgawk.exe or gawk.exe が必要です。
(Snap_Kin さんの外変の場合は、gawk.exe を使用します)

基本的には、『AWK』ファイルがある『Ln1_3』フォルダ内に gawk.exe を入れれば よいのですが、各外変毎に入れるとかなりの数になりますので、パスの通ったフォルダに
通常は入れます。

上記説明したようにパスの通ったフォルダに jgawk.exe と gawk.exe を入れていますので、外変毎に入れる必要はありません。

これで、外変の設定は終わりです。

● 『Ln1_3』の場合

(アニメGIF画像です。画像が変ります。)

   

JWWを起動→水平線を1本作図→メニューバーのその他→外部変形 で、
画面右で『Ln1_3』フォルダを選択し画面左で「Ln1_3.bat」を左Wクリック→
(コントロールバーの指示を見ながら)線を左クリック→
線上の開始点と終点を左クリック→OSによっては『完了-***』とDOS窓が出るので、DOS窓の上部の青いバーを右クリック→プロパティ→
「プログラム」タブで『□プログラム終了時にウインドウを閉じる』に
チェック、「その他」タブで「スクリーン セーバーを使用する」のチェックを外す、
『ほかのプログラムの優先度』を一番低くする→適用→OK で閉じる

※ 『□プログラム終了時にウインドウを閉じる』にチェックを入れると次回からDOS窓が表示されません。

これで線の一部が点線になっていると思います。

OSによっては、DOS窓で設定しない場合は外変を実行するごとにDOS窓が表示されます。

この設定は今後DOS窓を表示させない設定です。

但し、この設定をすると外変によっては実行されない場合もあります。

● 『Moji_pw』の場合
(アニメGIF画像です。画像が変ります。)
JWWを起動→四角形を作図→四角形の中央付近で四角形内に納まるように文字を作図→
ハッチコマンドで四角形内をハッチングする→メニューバーのその他→外部変形 で、
画面右で『Moji_pw』フォルダを選択し画面左で「Moji_pw.bat」を左Wクリック→
文字部分を範囲指定(この場合は終点左クリックでOKです)→
コントロールバーの「範囲確定」→コントロールバーで文字から外にいくらの距離まで
ハッチングを削除するか指示→ハッチングを削除した部分に文字の枠を記入するかどうかをコントロールバーで指示→DOS窓が出るので、上記で説明したように設定して下さい。

これで文字廻りのハッチングが削除されます。
また、設定によって文字廻りに枠が書き込まれます。
※ 現在の書き込みレイヤ、書き込み線色で作図されますので、外変を実行する前に
   設定していて下さい。

ついでに、Snap_Kin さんのHPにある『外変#14 ◆通り芯 記号◆』についても簡単に説明します。

● 『Tohri』は、通り芯記号を付ける外変です。
これはAWKファイルのある外変です。
Snap_kinさんのAWKファイルのある外変は gawk.exeを使用します。

C:\windows\***** 内に2つ共入れていますので、関係ないですが、
個々の外変フォルダに(J)gawk.exe を入れる時は、この外変の場合はgawk.exe を入れます。

解凍して出来た「Tohri」フォルダを『gaibu』フォルダに入れる→
BATファイル(「Tohri.bat」)を編集する(「REM #cd」を追加)

JWWを起動して下さい→垂直線を1本描く→メニューバーの その他→外部変形 を
クリックすると、ファイル選択画面が出ますので、左側のウインドウで『Tohri』をクリックすると、
右の画面に『TOHRI.BAT』と表示されますので、『TOHRI.BAT』を左Wクリックして下さい。

コントロールバーを見ながら、取り敢えず、垂直線の上端を右クリックし、その位置より上を
左クリックする。
X方向の通り芯記号を描くので、コントロールバーの X1 をクリックし、
あとは2回作図領域でゆくりと左クリックする。
コントロールバーで 文字種と線色を選択すると、『完了-Tohri』とDOS窓が出るのでOSによっては設定する。

通り芯記号が出来ていると思います。
この外変の場合は、なにもせずに、連続して操作できます。

JWWに標準添付のJww_smpl.bat を使って三斜計算による敷地面積を計算してみてください。

下記アドレスのオンラインマニュアルで、
左フレ-ムの「その他」の左の黄色いタマゴをクリック→
外部変形」クリックで右画面の『基本操作』にJWWに標準添付されている
「三斜計算」の説明がありますので、こちらも動作確認をして下さい。

http://www.ath-j.com/~manual/

袋文字(白抜文字)は下記アドレスを参照してください。

http://homepage2.nifty.com/christchurch/other/outline/outline.htm

JWWに標準添付されている Jww_smpl.bat に説明がありますので
熟読してください。