注文住宅設計士の日常

目次
Sketchupを無料でレンダリング!Kerkythea(カキーシャ)のダウンロードから使い方まで簡単に紹介
Kerkytheaダウンロードからインストールまで
SketchupからKerkythea用のデータを取り出す
Kerkytheaの起動と表示方法の変更
マテリアルの設定
ガラスのマテリアル設定
鏡や液晶など反射するマテリアルの設定
フローリングや家具などのマテリアル設定
空の色を変更
kerkytheaでレンダリングをする
Kerkytheaの使い方を動画で解説
他のレンダリング方法が知りたい
Sketchupのモデル化が知りたい
Sketchupを無料でレンダリング!Kerkythea(カキーシャ)のダウンロードから使い方まで簡単に紹介

スケッチアップカキーシャレンダー画像

画像の説明
コチラはKerkytheaでレンダリングをした例です。

まずはソフトをダウンロード、インストールするところまでご紹介します。

Kerkytheaダウンロードからインストールまで

まず公式サイトからソフトをダウンロードします。

画像の説明
kerkytheaダウンロード1

“Downloads”をクリックします。

すると次の画面に移りますので、

必要事項を入力していきます。

画像の説明

kerkytheaダウンロード2

全て入力し次へ進むとダウンロードできるページに移動します。

Sketchup×Kerkytheaの組み合わせの場合、

2種類のソフトをダウンロードする必要があります。

Kerkythea自体(“Download Kerkythea”と書かれた方)
Sketchup上で操作するためのPlugin(“Download Sketchup Plugin”と書かれた方)
この2種類が必要です。

画像の説明

2つダウンロードが済んだら、

ダウンロードされたフォルダを表示します。

画像の説明

kerkytheaインストール1

このうちexeファイルの方は

ダブルクリックでインストールします。

rbz(Sketchupプラグインファイル)は

まず解凍する必要があります。

解凍すると現れる

フォルダーをダブルクリックします。

中にはフォルダーとデータがあります。

画像の説明

kerkytheaインストール3

この2つを

そのままプラグインフォルダーに置いたら完了です。

なお、プラグインフォルダーがわからない

という方は

下の記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。

https://halu-ie.com/sketchup-plugin-introduction-method/

SketchupからKerkythea用のデータを取り出す

ではさっそくSketchupでレンダリングしたいファイルを開きます。

画像の説明

sketchupでkerkythea使い方1

※注意:SketchupデータをKerkytheaに移す前に注意しておきたいことが3点あります。

現在のビューや影の情報をそのまま持って行って、レンダリングする方が簡単で良いので、この時点でカメラや影などを設定しておく。
コンポーネント図形はKerkytheaが反応しないことが多いので、すべて解除しておく必要がある。
コンポーネント解除したsketchupデータは修正などの際扱いにくいので、一度レンダリング用として別保存しておいた方が良い。
先ほどのプラグインインストールが成功していると、

画面上部にKerkytheaのアイコンが登場しています。

このアイコンの中には

照明用の明かりを設置するものもありますが、

とりあえず太陽光のみで

レンダリングすることにします。

Kerkytheaアイコン群の

一番左をクリックしてください。

すると次のような画面になります。

画像の説明

sketchupでkerkythea使い方2

細かい設定があるのですが、

すべてそのままでOKしてください。

するとXMLファイルが作成されます。

画像の説明

sketchupでkerkythea使い方3

このXMLファイルを

Kerkytheaで開いてレンダリングしていきます。

※Kerkytheaでファイルを

開こうとしたときにエラーが出る場合、

ファイル名に日本語を入れないよう変更して、

もう一度開いてみてください。

Kerkytheaの起動と表示方法の変更

画像の説明

sketchupでkerkythea操作方法1

初めはワイヤーフレームで

表示されているのですが

ちょっとわかりにくいです。

まずは表示を変えます。

View→Adjust→Solid Renderingと設定します。

画像の説明

sketchupでkerkythea操作方法2

するとわかりやすく表示されます。

画像の説明

sketchupでkerkythea操作方法3

※この時点で

Sketchupからインポートできていない

モデルが無いかどうか確認しておきます。

コンポーネントやグルーピングされているものは

正しく読み込まれない場合もあります。

その場合はグループやコンポーネントを解除し

再びXMLファイル作成と進めて、

ここまで戻ってきてください。

マテリアルの設定

次にマテリアルの設定をしていきます。

Sketchupからはマテリアルの色柄は

インポートされていますが

反射や透過の情報は正確にはインポートされていません。

ですので、

Kerkythea側でその設定をしていきます。

ガラスのマテリアル設定

まずは窓のマテリアルの設定をします。

画面の窓部分をクリックしてください。

すると画面左側のマテリアル一覧の中で

対応するものが反応します。

そこを右クリック→Edit Materialsとすすみます。

画像の説明

sketchupでkerkythea操作方法4
すると次の画面になります。

画像の説明

sketchupでkerkythea操作方法5

“Matte/Phong”という部分を

“Thin Glass Material”に変更します。

ガラスのモノはこれで設定します

画像の説明

kerkytheaマテリアル設定1

“Reflectance”の項目で

同じく”Reflectance”と表示されている部分で

右クリックをすると一番左に出てくる

カラーチャートのアイコンを左クリックします。

画像の説明

kerkytheaガラス設定

色を選ぶようになりますが、

とりあえず真っ白を選びましょう。

白色を選ぶほど透過性が高く、

色味が付いていると透過される光も

色味が付きます

kerkytheaマテリアル設定2

画像の説明

窓ガラスは以上です。

下部の”Apply Changes”で画面を押し、

画面を戻します。

コレを忘れると変更ができていないまま閉じる事になります。

鏡や液晶など反射するマテリアルの設定

次にテレビの液晶のマテリアルを編集します。

画像の説明

kerkytheaマテリアル設定3

テレビの液晶は透過性はなく、

黒くて鈍く反射させるようにします。

“Matte/Phong”という部分を

今度は”Dielectric/ Glass” に変更します。

鏡なんかはこれで設定します

画像の説明

kerkytheaマテリアル設定4
マテリアルの設定は以下のようにしてみました。

画像の説明

kerkytheaマテリアル設定5

テレビの液晶は以上で完了です。

“Apply Changes”をクリックし画面を戻します。

フローリングや家具などのマテリアル設定

次はフローリングです。

フローリングはテカテカ光る必要はありませんが、

光の反射があるのとないのとでは、

仕上がりの見栄えが変わります。

画像の説明

フローリングは”Matte/Phong”のままで良いです。

“Reflectance”の項目の

“Reflection”を右クリックし

カラーチャートについては

テレビの液晶の設定をした時と同様に

黒っぽい色を選択します。

フローリングの設定もこれで以上です。

ソファーのファブリックなど

光の反射が必要ないマテリアルは

操作しなくても大丈夫です。

空の色を変更

デフォルトの空は青みや赤みの強い空になっているので、

ナチュラルな感じになりません。

空の色を白色に変更します。

Settingsから”Sun and Sky・・・”を選択します。

画像の説明

初めに出てくるのはこの画面ですが、

Sketchupからの

情報が引き継がれているので

ここは飛ばして”Next”をクリックします。

画像の説明

次の画面はこのようになっています。

画像の説明

タブをクリックして”Sky Color”を選択します。

次にMap/Colorをクリックし、黒から白に変更します。

画像の説明

これでとりあえずの調整は終了しました。

細かい設定は置いといて

レンダリングしてみましょう。

細かい設定をする場合はRender→Setup・・・へと進みます

kerkytheaでレンダリングをする
画面上部の

人が走っている緑のアイコンをクリックすると

設定画面になります。

画像の説明

このままOKを押します。

すると画面左上にアイコンが出ます。

レンダリング中です。

画像の説明

終わったら錠のマークが消えます。

マークが消えたら

今度は木と草原のアイコンをクリックします。

画像の説明

出力された画像は暗いので、

ここで明るくしていきます。

“Exposure”と”Gamma”のツマミをドラックで調整してください。

画像の説明

最終イメージの完成です。

初期設定のレンダリングは

そこまでの品質ではないので、

データ内容やPC環境にもよりますが

3分程度で完了(今回の場合は1分30秒)します。

良く見ると影がおかしいのですが、

とりあえずの雰囲気はつかめますし、

kerkytheaを開いてからレンダリング完了まで

5分程度というのは

ありがたいですね!

より精度の高いレンダリングをする場合は、

Renderタブ→Setupに移り、設定を変更しますが、

高精度のものを出力しようとすると

PCを半日は放置することになるので、

注意が必要です。

Kerkytheaの使い方を動画で解説
Kerkytheaの流れがより掴めるように動画も

用意しました。