目的

公共建築物の保全に協力する修繕事業で蓄積した技術を事業者・技術者に還元することで保全技術の継承を目指します

まずはどんなものかサンプルをご覧ください。

Rsjwwサンプル動画

2次元(JW図面)を3次元(SketchUp図面)に変換する。

Jw図面を外部変形RSjwwを使ってSketchupに一気に読込む

参考マニュアル類

施工図の描き方.pdf


給排水・衛生設備図の見方・かき方.pdf

指定されたファイルは存在しません。


横浜市排水設備要覧.pdf


施工図の見方

施工図を作図するためには建築図の見方ができなくてはなりません。建築図には建物の骨格を表現する図面(構造図・鉄骨造躯体図)と仕上げを表現する図面(平面詳細図・タイル割付図・天井伏図)がありその他の図面を色々見て配管を通す個所を探さなければなりません。 給排水衛生設備の施工図は近年ますます複雑なものになってきた建築物の大型化要求条件の高度化に伴い建築に占める設備工事全体の比率が高くなるに従って給排水衛生設備と建築空調電気設備との取り合いは複雑になり単に設計図を拡大した程度の施工図では実用の施工図になりません。

内容

従来施工図作成の固有技術は現場の日常業務の中で先輩から後輩へ個人的に指導を習得された要素が多く基準化されてない部分があり統一を書くところも多い施工図作成技術は現場で経験者で習得すれば良いとの考え方もあるが体系的教育なくしては施工図作成技術の進歩法則現場施工の踊り手の恐れも出てくる
これらの固有技術を体系的にまとめることによって衛生設備施工図の見方書き方の指導教育に役立つことを期待しています体系的教育の指針ができれば施工図の作成でディスワ経験的に習得するよりは短期間で見ることが出来作成された施工図にも個人差がなくなります
本書の内容程度の知識があれば施工図に対する理解も早く一通りの施工図を書くことも容易に可能となります。設備の施工図作成もcadの時代になっていますので、インプットするには本書の内容程度の知識は必要であります

対象技術者

比較的経験の浅い入社3年程度を対象とした内容にてまとめる

施工図の作成時期

工事のタイミングと、作図のタイミングはある。
そうは言っても、基本はあるべしと思います。工事まで時間があるなら、私は、平面詳細図の「仕上げ表」を作成する。何でもかんでも、平面詳細図が先行というのは、その人の技量を疑ってしまう。

分譲マンションなら、建てる前から販売を解する場合が多いのでレイアウトが決まっているので、逆に変更できないことにより、平面詳細図は先行できる。しかし、病院や老人福祉施設はどうだろう。御施主様がいますが、経営をすべて握っているわけでもない。各、医療部門の先生や看護士の意見を隅々まで聞き入れた設計など、逆に見たことがない。第1回目の定例会議で、プランが確定されているか必ず確認する必要があります。仕上げまで、変わることは滅多にありませんので、仕上げ表を先に作る意義はそこにあります。また、ゼネコンの工務担当に投げかけることで、CD、VEが盛り込まれることになっていきます。

その間に、外部の図面を描きます。タイルなら、外装割付タイル割をします。吹き付け等の仕上げで、特に図面が必要ない場合でも、作図はしたほうが絶対にいい。設備のプロットができるからです。マンションの玄関の上に、換気扇のガラリなどないかとか、全体のバランス、図面で見えてこない設備機器などが登場したりするからです。

そして、まだ時間が許すなら、杭伏せ、基礎伏せ図に着手します。なぜか?
躯体図の中で、基礎の図面が一番難しいからです。変更も多く、水に対する処理も考えないといけません。また、斜面であると、フラットな基礎の3倍以上の時間を掛けて作図することになるからです。基礎だから同じだろうと考える人がいたら、大きな間違いだと認識してほしい。

ここから、平面詳細図の作図に入る。そして、躯体図の1フロア上を必ず先行することを死守する。ここが、遅れると後手(ゴテゴテ)に廻ることになる。当たり前のことだが、最近は認識が薄い人が増えたように感じます。仕上げ表が煮詰まっていたら、作図が楽なんです。この下地には、この仕上げなど、細かく詰めておけば間仕切りが迷わず書くことができます。また、水廻りの詳細図を急ぐ人がいますが、平面詳細図で目地芯をきっちり決めておけば、水廻りの作図が少々遅れても問題になることはありません。CADで、作図するわけですから、適当な寸法が入れにくいのも事実なんです。
現場経験のないCADの女の子が寸法を知りたがるのは、作図のために必要だから聞いてくるのです。建築の知識があれば、平面詳細図上でも、タイル割付の計算もできますから、ブースや器具の位置をある程度決めれますから、タイルの目地芯を決めるのは、そんなに難しいことではありません。逆に、詳細図を描いたら、目地芯が大分ずれたなどとなったときは、その人の技量を疑ったほうが良い。

例えば、3F平面詳細図ができたなら、3F躯体図を作成してもいい。しかし、3F平面詳細図を躯体図と照合し、現場に発行できるのは2F躯体図(見上げ図)だ。躯体図は、そのフロアが出来たからといって、現場に発行するものでない。工事の進捗にもよるが、余程のこと以外、発行は避けるべきである。上の階の作図がある程度完了しないといけない。図面を描くときは、上に行ったり、下に行ったりしながら調整をして不具合を解決していかないといけない。図面屋が描いたら、最初の図面が100点が当たり前と主張する人も増えました。それが出来る人が本当にいるのだろうか。いるというより、作図を先行されていることを知らないだけだと思う。私も、順調に先行できる現場でも、現場には黙っている。その下の階しか発行しないのである。それが出来る現場だったときは、良い図面屋という評価を得られることが多い。後手に廻る現場で、良い評価はもらえることは少ない。最近は図面屋が入るタイミングが、工事の直前が多い。煮詰める時間が少なくなっているのは事実だが、そのことをわかっている人はどれだけいるのだろう?
単に、技量がないと切り捨てるのは虫が良すぎるように思えるときがある。

次に天井伏せ図を急ぐ人がいる。平面詳細図が決まらずに天井を描いてもどうにもならない。天井に付く器具は、目地芯かボードの真ん中である。間仕切りが決まらないと、作図してもあまり意味がない。平面詳細頭上で、充分検討できるものである。出来ないのは、よほど難しい天井なのか、技量がないか、どちらかだと思ってしまう。確かに図面が先行していることに越したことはないが、確定していなくとも、間仕切りが変更ないことを確認できれば位置は建築とすり合わせが出来る。仕上げ表が先行していれば、天井材も確定できる。そのことから、天井より水廻り詳細図、階段詳細図などを私なら先行させる。天井割付図は、別に技量がある人なら設備屋さんが描いても、私が書いてもあまり変わらないことがあります。折上げ天井や、形状が複雑などは描いてあげないといけませんが。

何故、このようなことを描いたのか?
昔は、このように出来る現場が多かったのですが、最近では、このように進められる現場が減ってきていることを感じているからです。現場にお金の余裕がなく、工期もない現場が増えたからだと思います。

図面を先行させるのは、検討に時間を与えてくれます。そのことに着目したからこそ、低価格の海外調達図面の事業に取り入れたのです。検討してから、直す。ただ、私が作図シートを使うようにしたのは、図面を見る人がシートを作成することで、内容を深めていただけると思ったからです。そのことから、チェックも中身のあるものになっていきます。ただ、図面を送って描かせてからチェックするでは、図面を描く人の技量だけが図面の良し悪しを決めてしまう恐れがある。しかし、丸投げ状態で良い図面が上がってきた話は聞いたことがない。特に安い単価で図面を描かせるのであるならば、相手にどのように描いてほしいのか、どのように作図するのかを指示しないといけないと思う。そのためのツールが作図シートだと感じている。作図シートを作って、思うような図面が出てこない時は、お叱りを受けるのは仕方ありません。作図指導を致します。こちらの間違いは、誠意を持って修正します。
評価は、その後にしていただければと思います。

お粗末な話でしたが、今後の作図を始めるときの参考になればと思います。